XPPen液晶タブレット接続時に通常起動できない

報告の際には、必ず以下の項目をご入力ください
【Cubism Editorのバージョン】Cubism Editor5..03
【OS名・バージョン】Windows11
【機種名】Diginnos
【CPU】Intel UHD Graphics 630
【グラフィックボード】NVIDIA GeForce GTX 1050(2GB)
【メモリ】16G
【原画制作ソフトウェア】 クリスタ
【ご利用中のモニターの台数】モニタ3台+液タブ

NVIDIAドライバ:581.57

液晶タブレット:XPPen Artist Pro 16(Gen 2)

XPPenドライバ:最新版

【不具合の状況】
お世話になっております。

Cubism Editor 5.3.03の起動時に「グラフィックスの問題が発生しました」というエラーが発生するため、ご相談させていただきます。

VIDIA GeForce GTX 1050をCubism Editorの使用GPUとして明示的に指定し、Windows側のグラフィック設定でも「高パフォーマンス(NVIDIA GeForce GTX 1050)」を指定しています。

また、液晶タブレットをNVIDIA GeForce GTX 1050に接続していることも確認しています。

しかし、PC起動時から液晶タブレットを接続・電源ONにしている状態では、通常のCubism Editorが起動できません。

一方で、以下のような切り分け結果が得られました。

  • 液晶タブレットを完全に切断するとCubism Editorは起動する
  • Windows起動後に液晶タブレットの電源をONにすると起動する
  • 「PC画面のみ」にすると起動する
  • CubismEditorX_d3d.bat から起動すると、液晶タブレット接続状態でも正常に起動する
  • D3D版の起動ログでは、NVIDIA GeForce GTX 1050上でOpenGL 4.6が正常に認識されています
  • 通常版の起動ログでは、以下のエラーが発生します

ERROR [ com.jogamp.opengl.GLException: Unsupported GLProfile.GL3 ]

さらに、通常版の CubismEditorX.bat にある


-Dsun.java2d.d3d=false

を削除して起動したところ、液晶タブレットをPC起動時から接続・電源ONにしている状態でも、通常版Cubism Editorが正常に起動するようになりました。

この状態での起動ログでは、


Version : 4.6.0 NVIDIA 581.57
Vendor : NVIDIA Corporation
Renderer : NVIDIA GeForce GTX 1050/PCIe/SSE2

となっており、OpenGL自体は正常に初期化されています。

そのため、現時点ではGPUやドライバそのものの問題というより、XPPen液晶タブレットをマルチディスプレイ環境で使用している場合に、Cubism Editor起動時のJava 2D / OpenGL初期化処理と何らかの競合が発生している可能性があるのではないかと考えています。

こちらの環境固有の問題なのか、Cubism Editor側で確認が必要な問題なのか、ご確認いただけますでしょうか。

必要であれば、起動ログや使用している CubismEditorX.bat の内容、Windowsのディスプレイ構成なども提供できます。

よろしくお願いいたします。

いつも弊社製品をご愛顧くださり誠にありがとうございます。
Live2Dスタッフでございます。

ご不便をおかけしており誠に申し訳ございません。

お送りいただいた切り分けの内容を確認いたしました。
お使いの環境の設定に問題があるわけではないと考えられます。
Cubism Editor が既定で使用する描画設定が、一部のマルチディスプレイ構成で正しく動作しない場合がございます。
CubismEditor5_d3d.bat からの起動は、こうした場合のためにご用意しているものですので、そのままお使いいただいて問題ございません。

しかし、今回の環境で起動できない原因そのものは特定できておりません。
詳しくお調べいたしますので、以下の点をご確認いただけますでしょうか。

  • マザーボード側の端子に接続されているモニターの有無。ある場合は、それらを取り外してグラフィックボードだけの構成にしたうえで、exe から Cubism Editor が起動するかどうか
  • メインディスプレイを変更した場合に起動するかどうか。液晶タブレットをメインに設定されている場合は別のモニターへ、そうでない場合は液晶タブレットへ変更してお試しください
  • Windows 起動後に液晶タブレットの電源を入れると起動するとのことですが、ケーブルの抜き差しでも起動するかどうか
  • Windows 起動後に電源を入れて起動した場合、Cubism Editor を正常に操作できるかどうか(モデルが正常に描画されるかどうか)
  • CubismEditor5_d3d.bat からの起動時に、パラメータパレットの操作やアニメーションの再生などで動作が重く感じられることがあるかどうか

あわせて、起動時のログをより詳しい形で取得していただきたいと思います。
Cubism Editor が描画に使用しているライブラリにデバッグ出力の機能がございますので、これを有効にした状態でログを取得していただけますでしょうか。
起動バッチにオプションを追加する必要がございます。

■バッチファイルの編集手順について

元のファイルは変更せず、コピーを作成してご編集ください。

  1. C:\Program Files\Live2D Cubism 5.3.03 を開きます
  2. CubismEditor5.bat をコピーし、同じフォルダに CubismEditor5_debug.bat として貼り付けます(管理者権限の確認が表示されます)
  3. CubismEditor5_debug.bat をテキストエディタで開きます(管理者として実行する必要がございます)
  4. 末尾の %JAVA_EXE% から始まるブロックを、次のように書き換えます
%JAVA_EXE% ^
  -classpath "%CLASS_PATH%" ^
  -Djava.library.path="%NATIVE_PATH%" ^
  -Djogamp.gluegen.UseTempJarCache=false ^
  -Dsun.java2d.d3d=false ^
  -Duser.language=ja ^
  %MAXMEMORY% ^
  -showversion ^
  -Djava.locale.providers=COMPAT,SPI ^
  -Djogl.debug=all ^
  -Dnativewindow.debug=all ^
  com.live2d.cubism.CECubismEditorApp ^
  "%~f1" > "%USERPROFILE%\Desktop\cubism_jogl_debug.log" 2>&1

変更箇所は 3つです。

  • -Djogl.debug=all の行を追加
  • -Dnativewindow.debug=all の行を追加
  • 最後の "%~f1" の後ろに > "%USERPROFILE%\Desktop\cubism_jogl_debug.log" 2>&1 を追加

-Dsun.java2d.d3d=false はそのまま残してください。通常起動と同じ状態で失敗したログを取得したいためです。

  1. 保存します
  2. 液晶タブレットを接続して電源を入れた状態で PC を起動し、起動が失敗する状態にします
  3. CubismEditor5_debug.bat をダブルクリックします。エラーダイアログが表示されて終了します
  4. デスクトップに cubism_jogl_debug.log が作成されます
  5. 以下のアップローダーからお送りください

アップローダー

追加するオプションはいずれも、Cubism Editor が使用しているライブラリの標準的なデバッグ設定でございます。
出力を増やすものであり、描画の設定を変更するものではございません。
出力量が多いため、起動は通常より時間がかかります。

お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。