Cubism SDKとCubism Native Frameworkを使用したライブラリの公開について

要望とはまた違う気がしますが、適切な場所がありませんでしたのでこちらに記載致します。

現在Cubism Native SDK + Cubism Native Frameworkを使用したGodot Engine 4.1向けのGDExtension(※本体の再ビルドなしに組み込める機能拡張モジュール)を開発しています。Cubism Native SDKが想定している描画システムとは差異があるため、加算・乗算処理に不具合があるもののほぼ安定動作する状態となっています。

こちらをGitHub上で公開しようと考えているのですが、SDKを組み込んだライブラリの配布については「Live2D Open Software 使用許諾契約書」に合致する条件が記載されていないように思えます。

主に以下の部分についてとなります。

  • 契約書に記載されているものとしては派生作品というのが相当するようにみえるのですが、こちらはSDKを組み込んだアプリが想定されている様で、SDKを使ったライブラリ(ライブラリからライブラリを作ってそれを配布する事)が考慮されていないように見受けられます。

  • Native SDKに含まれるlibファイルについてはRedistributableFiles.txtによると、再配布可能な様ですが、組み込み先がアプリではなくライブラリ相当となりますので、実質ダウンロード時の規約を読まずにSDK相当が入手出来てしまうことになります。

  • 一方で利便性は下がるもののソースコードとして提供する場合ですと、今度は前述のゲームエンジン向けにCubism Native Frameworkに手を入れた部分に問題が生じます。変更点をGitHubで公開しないとソースコードの提供ができず、ソースコードを提供してしまうと他人が改変出来てしまうため(ⅱ)を満たしてしまい、「5.6 相容れないライセンスとの組み合わせ」に違反してしまいます。

  • 類似条件としては拡張性アプリケーションが近い様に思えますが、GitHubでの公開となる場合、今度は収益モデルや売り上げレポートの提出が行えません。

せっかく作ったライブラリですので公開したいのですが、ライブラリからライブラリを作って公開するというのはやはり想定外なのでしょうか。

「いいね!」 1

@MizunagiKB

いつも弊社製品をご愛顧のほど誠にありがとうございます。
Live2D スタッフのTakでございます。

ご指摘頂いたLive2D Open Software 使用許諾契約書の内容について回答いたします。

本件のGDExtensionのようなアプリケーション開発時に利用するライブラリについては、1.19 「オブジェクトコード」に含まれます。
なお本回答での説明ではGDExtensionを便宜上【ライブラリ】として表記いたします。

こちらにつきまして、前提としてCubism CoreはLive2D Proprietary Software 使用許諾契約書に従い、再配布は禁止しております。
よって、Cubism Coreを除くライブラリを配布するような形になります。
そのため、提供方法として

  1. Cubism Coreのファイルに依存するライブラリファイルの提供
  2. ソースコードの配布

のいずれかになります。

次に、

とのご指摘を頂いていますが、ここでの「相容れないライセンス」とは、Live2D Open Software 使用許諾契約書と矛盾するようなライセンスを指しております。
例として、相容れないライセンスが適用されているものとその他のライセンスを持つプログラムをアプリケーションやバイナリとして作成した際に、依存しているすべてのバイナリに対して相容れないライセンスを強制するようなものです。
それらのようなライセンスを持つプログラム、ライブラリ等と組み合わせることはできない、といった内容でございます。
また「ソースコードを提供してしまうと他人が改変出来てしまうため」とございますが、範囲として
・「製作者」は、制作するライブラリが、「5.6 相容れないライセンスとの組み合わせ」を守る
・「利用者」は、ライブラリを利用する際に、「5.6 相容れないライセンスとの組み合わせ」を守る
必要がありますので、「製作者」が、「利用者」の改変によるライセンス違反を考慮する必要はございません。
また、ライブラリ利用者には「Live2D Open Software」であることがわかるようにReadMe等に記載いただけるとなお安心かと考えます。

つきましては、提供方法については @MizunagiKB 様でより良い方法を選択いただき、配布していただく形で問題ございません。

長文となり恐縮ではございますが、内容をご確認のほどよろしくお願いいたします。
GDExtensionの公開、楽しみにしております。

「いいね!」 1

@Tak 様、丁寧な説明ありがとうございます。

説明して頂いた事で、規約に記載されている内容について理解が出来ました。
また、公開する際にどの様な部分に気をつければよいかについても、判りやすい例を挙げて頂けた事で疑問が解消致しました。

頂いた情報を踏まえて、以下の方針にてGitHubにて公開いたしました。

  • ソースコードとして提供を行い、必要なものは利用者が個別に入手する形態としました。
  • Cubism Native Framework には手を入れない方針にコードを書き直しました。
  • 非公式であることをREADMEの最初に明記。
  • LICENSEを直接配置するとGitHub上にライセンス情報が表示されてしまい誤解が生じる可能性があるため、Live2D側の規約へのリンクとライセンスへの説明を参照させる導線に修正。

特に報告する必要はないかもしれませんが以下の様なものを作成しました。

Godot Engine 4.1のEditor上でLive2Dモデルを扱える様にし、作成したアプリをWindows, macOS, Linuxの環境で動作させるためのものとなります。

改めて丁寧な説明ありがとうございました!

「いいね!」 2

ご確認ありがとうございます。
無事理解が得られて安心いたしました。引き続きよろしくお願いいたします。

また別件のご相談で恐縮ではございますが、Live2D公式のCubism SDKマニュアル・チュートリアルページに「コミュニティSDK」というページがございます。

このページはCubism SDKを活用してプラグインやツール等を作成いただいたユーザー様やツールのご案内をさせていただいております。

こちら「コミュニティSDK」のページにて、今回 @MizunagiKB 様が作成されたGodot対応Cubism SDKのGitHubリポジトリ案内の掲載許可をいただけますでしょうか。

不躾なお願いではございますが、ぜひご検討いただければ幸いでございます。

先日は丁寧な説明をありがとうございます。
無事GitHub上にて引き続き開発をおこなっています。

GDCubismはGodot Engineを使う人が手軽にLive2Dを扱える様にと作っているものとなります。

素人が作っているもので恐縮ではありますが、紹介していただけるのでしたら是非お願い致します。

御社のGitHubでも数回やりとりさせて頂きましたので既にご存知かもしれませんが、GDCubismは以下の場所で開発・公開しています。(2023年09月19日追記)
GitHub - MizunagiKB/gd_cubism: Unofficial Live2D Player for Godot Engine

「いいね!」 1

掲載許可ありがとうございます。
それでは弊社で早速掲載準備を進めさせていただきます。
掲載いたしましたらこちらに再度連絡いたします。

リポジトリのご案内もありがとうございます、拝見させていただいております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

本日コミュニティSDKとして @MizunagiKB 様作成のCubism for GDScriptを掲載いたしました。

ご協力ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします。

「いいね!」 1